発声関連書籍レビュー | 発声トレーニング関係ほか 書籍
「改訂版 プログラムCDつき 奇跡のボイストレーニングBOOK―声美人・歌上手になる」 弓場 徹 (著) 主婦の友社, 2013, \2,484 弓場先生は科学的な音痴矯正法(YUBAメソッド)で著名な先生。高音ー低音発声の反復でピッチコントロールを向上させようとするやり方は理にかなっていて、とても納得できる方法です。弓場先生の素敵な声も一聞の価値あり。目的は違いますが、テクニックは発声フィジ・エクセでも取り入れさせていただいています。 |
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「DVD付 どんな人でも1週間でいい声になる! 歌がうまくなる!」 弓場 徹 (著) あさ出版, 2013, \1,728 上のYUBAメソッドをよりわかりやすくシンプルにした本。一日3分一週間でOK、との触れ込みですが、要するにステップを7つに整理したということです。ただし内容的にはほぼ声帯ストレッチに終始していますので、声の問題の原因がこの部分以外にある場合には、あまり効果がないかもしれません。 |
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「プログラムCD付き ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本」 弓場 徹 (著) 主婦の友社, 2015, \2,484 ミックスボイスは色々な本をみるとかなり間違った知識が書かれています。中には相当売れているにも関わらず全くの大ハズレ、本当にひどい本もあります。この本ではミックスボイスの詳細な仕組みと的確なトレーニングについて解説されています。ミックスボイスについて知りたいなら、変な本で散財するよりもこの本を読んでほしいものです。 |
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「ジャイアンだって歌がうまくなる!音痴も直る♪奇跡のボイストレーニング」 AKIRA (著) つた書房, 2012, \1,620 ボイストレーニングの方法としては標準的な本。抽象的・イメージトレーニング的な方法は入っていないのでわかりやすいと思います。ただしウォームアップ部分は少なめ。付属のCDに従って声を出しているうちに声を良くしようというコンセプトです。タイトルが上手ですね。著者の声もいいです。 |
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「舌根をやわらかくすると歌がうまくなる (CD付き)」 立林 淳 (著) リットーミュージック, 2010, \2,052 ほとんどミックスボイスの仕組みと出し方についてのみ書かれた本。そしていかに力を抜き、かつ入れるか、が鍵として語られています。筋の通った思想と視点はお見事です。 |
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「あっというまに歌がうまくなる! 声が良くなる、いちばんやさしい本」 上野 直樹 (著) ヤマハミュージックメディア, 2008, 1,296 割り箸発声法、ピンポン玉発声法、ペットボトル発声法など、ユニークでキャッチーな発声トレーニング方法の紹介本。これらは実質的にはイメージトレーニング法なのですが、それを日常用具を使うことでそれと意識させず、難しくない形に昇華させたところが出色です。上野先生は若くして亡くなられたとのことで非常に残念です。 |
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「声のふしぎ百科」 鈴木 誠史 (著) 丸善, 2005, \1,620 著者は音響学の専門家。声にまつわる色々な疑問やおもしろ話を冷静な語り口で書いた読み物です。読み物ですが根拠となる本物のデータやグラフを載せてあるので、説得力が桁違いなところがただの雑学本と違うところです。 |
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「声のなんでも小事典―発声のメカニズムから声の健康まで」 和田 美代子 (著), 米山 文明 (監修) 講談社 (ブルーバックス), 2012, \950 「もてやすい声ってあるのですか」「声を若返らせる方法はありますか」などの声に関する質問に答える形で書かれているので、ひとつひとつが短いのがいいですね。質問に比べて回答の語句がちょっと難しめなのと、声のトラブル・病気に関する部分が多めなので、上の本とは随分印象が異なります。 |
今後レビュー追加していきます
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