発声関連書籍レビュー | 運動トレーニング関係 書籍
「改訂版 クリニカルマッサージ―ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック (DVD付)」 James H. Clay (著), David M. Pounds (著), 大谷 素明 (翻訳) 医道の日本社, 2009, ¥6,696 解剖学の教科書は数多くありますが、 体表面と対照して載っているのはこの本だけ。ストレッチをする際に内部の筋肉は見えないので推測するしかないのですが、この本はそれに最も手助けになります。もともとマッサージを行う専門家のために書かれた本なので、それも納得です。主宰の整体の学校の教科書でもありました。DVDは参考まで。 |
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「言語聴覚士のための呼吸ケアとリハビリテーション (呼吸ケア&リハビリテーションシリーズ) 石川 朗 (著), 野原 幹司 (著) 中山書店, 2010, ¥3,024 「言語聴覚士のための」と銘打った呼吸リハの本は他にはなく貴重な存在です。ただし記載されているアプローチ方法は他のCOPDに対する呼吸リハの本と大差ありません。発声と呼吸の関係の記述もごくあっさりしています。COPDに対する呼吸リハと発声のための呼吸リハは目的もアプローチ内容も異なって然るべきですので、その点を期待されている方にはもの足りないと思います。呼吸リハ一般の概要を知りたい方にはちょうど良いでしょう。 |
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「筋機能改善の理学療法とそのメカニズム―理学療法の科学的基礎を求めて 第3版」 望月 久 (編), 山田 茂 (編) ナップ, 2014, ¥3,780 筋緊張異常とは何か、廃用症候群とは筋に何が起こっているのか、それにはどんなアプローチが有効なのか、なぜ有効なのか、これらを順に豊富なデータに基づいて記載してあります。専門的で堅く、とっつきにくいですが、個人的には最も参考になった本です。この内容でこの値段ならお値打ちではないでしょうか。 |
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「呼吸リハビリテーション入門 理学療法士の立場から 第4版」 千住 秀明 (編著) 神陵文庫, 2005, 絶版 わかりやすく、面白く、読みやすく、しかもエビデンスに基づいて書かれていて、実用性も充分な素晴らしい本。慢性閉塞性肺疾患へのリハビリ方法が中心ですが、発声フィジ・エクセにも充分役立ちます。絶版のようですがはっきり言って惜しい!新版を期待します。ところどころにある謎のダジャレイラストがいい味を出していました。 |
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「IDストレッチング 第2版」 平野 幸伸 (著), 鈴木 敏和 (著), 鈴木 重行 (編) 三輪書店, 2006, ¥4,860 準備中 |
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「究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり」 石井 直方(著) 講談社, 2007, ¥1,728 東京大学の運動科学の先生によるレジスタンストレーニングやインターバルトレーニング、加圧トレーニングなどの筋トレのさまざまな方法や効果を読み物風に解説した本。一般書なのでよもやま話やおもしろ話も多いのですが、ためになる部分もちゃんと入っています。 |
「筋の科学事典」 福永 哲夫(編) 朝倉書店, 2002, ¥19,440 事典という文字通り、筋肉についての非常に詳しい解説本。大型で分厚く専門的で読みにくいですが、詳しさも随一です。高価ですが、筋肉と運動について全てを知りたい、またはいつでもわからない時には調べたい、という方は手元にあると安心でしょう。 |
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「筋の生理から運動指導・手術療法まで 歯科臨床が変わる筋機能学こと始め」 竹内 正敏(編) 砂書房, 2012, ¥5,184 発声関係ではありませんが、口腔周辺の解剖と運動についての臨床専門書はこれまで全くありませんでした。この本はその意味で画期的と言えます。文字よりも図と写真が豊富でオールカラーな分だけお高くなっていますが、類を見ない本ですので価値はあります。 |
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「teamLabBody Lite-3D Motion Human Anatomy-」 菅本 一臣(監修) チームラボ株式会社, 2013, ¥100 本ではなくアプリですが、人間の動き・形態を再現した3D人体解剖図のアプリです。骨だけ、筋だけ、脈管だけの表示もできます。特定の筋を検索してそれだけを浮き上がらせて表示させることも可。三次元で好きな角度からみることができます。Lite版は頭頸部のみですがこれで充分。こんな感動的にすごいアプリが常に手元で、しかもLite版¥100でみられるとは驚き以外の何物でもありません。Android用、iOS用どちらもあります。全身版は¥3,000です。 http://www.teamlabbody.com/3dnote-jp/ |
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