発声運動エクセサイズ実施マニュアル アセスメント結果|発声運動エクセ研究会
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  • 過緊張タイプで声の小さい方|アセスメント結果


     

     呼吸筋をほぐしてから、呼気筋を鍛えましょう  

     

    ・このタイプの方は、呼吸筋が硬く充分に動かせないために、大きな声が出せなくなっていることが多いのです。

    ・大きな声を出すためには強い息を吐く必要があります。強い息を出すためにはまず息を吸う筋肉(吸気筋)が充分に働いて大きく息が吸えること、そして息を吐く筋肉(呼気筋)が充分に働いて適切な強さで息が吐けることが不可欠です。

    ・呼吸筋の過緊張で強い息を吐けない方は、まずストレッチで呼吸筋をほぐすことが必要です。その上で筋力トレーニングで呼気筋を鍛えるとよいでしょう。息を吐く力が弱い場合は、呼気筋力増強トレーニングも行います。

    ・なお、声が小さいだけでなく、声がかすれる、声がつまる・こもる・通らないお悩みもある方は、喉頭筋や喉頭から舌にかけての筋も硬くなっていると考えられます。声門が適度に閉鎖されていなければ大きな声は出せません。口笛を吹く際に唇の狭めが適切でないと、いくら強く吹いても大きな音が鳴らないのと似ています。また、過剰に声門を閉鎖してしまうと声は小さく出しにくくなってしまいます。声門から口唇までの声道と呼ばれる息の通り道が狭まっていると、反響が抑えられ、こもって聞こえるため声は大きく聞こえません。

    ・声のかすれもある方はエクセサイズCを先に行って下さい。

    ・声がつまる・こもる・通らない感じもある方はエクセサイズEを先に行って下さい。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

    エクセサイズ A

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    低緊張タイプで声の小さい方|アセスメント結果

               

     

    呼気筋を主に鍛えて、さらに喉頭筋も鍛えましょう   

     

    ・過緊張でないのに声が小さい方の第一の原因は、呼吸筋の筋力が不充分であること、それで大きな声が出せないと考えられます。

    ・大きな声を出すためには強い息を吐く必要があります。強い息を出すためにはまず息を吸う筋肉(吸気筋)が充分に働いて大きく息が吸え、そして息を吐く筋肉(呼気筋)が充分に働いて一定以上の強さで息が吐けることが不可欠です。

    ・ですので、このような方には呼気筋を鍛える筋力トレーニングが向いています。
    ・声に息が混じる場合には、内喉頭筋または声帯粘膜の問題により声門が充分閉じていないことが推定されます。声門閉鎖が広すぎると、発声時に呼気を損失してしまうので大きい声が出せず、息も続きません。

     ・このような方には、喉頭筋の筋力トレーニングも有効でしょう。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

    エクセサイズ B

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    過緊張タイプで声がかすれる方|アセスメント結果

               

     

    呼吸筋と喉頭筋をほぐしてから、 呼気筋を鍛えましょう

     

    ・このタイプの方は、喉頭筋が硬く、声帯を動かしくいために声がかすれていることが多いのです。
    ・過緊張が生じている筋は声門を動かす内喉頭筋のみの場合もありますが、喉頭全体に及んでいる場合や舌を含む声道全体に及んでいる場合、そして身体全体が過緊張になっている場合もあります。
    ・喉頭が過剰な筋緊張状態を示す原因としては、脳血管疾患による痙性麻痺のために生じた筋緊張亢進や、廃用・萎縮による筋の柔軟性低下、必要以上に力の入った無理な発声が習慣化された場合など、色々なケースが挙げられます。

    ・喉頭に問題がなくても、呼気不足による声量低下を補うため無理に声を出そうとした結果、過緊張になる場合もあります。

    ・このような方は、まずストレッチで呼気筋・外喉頭筋・喉頭周囲筋・口腔周囲筋のマッサージやストレッチによるリラクセーションを行い、これらを動かしやすくします。これにより喉頭の負担が減り、そのぶん声がかすれにくくなります。

    ・その上で呼気筋を鍛える筋力トレーニングをするとよいでしょう。強い息が出るとベルヌーイ効果で声門閉鎖が促進されるので、かすれ声への効果が見込めます(ベルヌーイ効果とは水や空気などの流体が流れると、その流線上で圧が低下し物が引きつけられる現象です)

    ・なお、声がかすれるだけでなく、声がこもる・通らない、などのお悩みもある方は、喉頭筋か喉頭から舌にかけての筋が硬くなっていると考えられます。

    ・このような方は先にエクセサイズEを行って下さい。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

     

    エクセサイズ C

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    低緊張タイプで声がかすれる方|アセスメント結果

               

     

    呼気筋と喉頭筋を鍛えましょう

     

    ・過緊張でないのに声がかすれる方は、喉頭筋の筋力不足が原因と考えられます。

    ・かすれない声をだすには、声門が適度に閉鎖されていなければなりません。口笛を吹く際に唇の狭めが広いと、いくら強く吹いても息が混じってきれいな音が鳴らないのと似ています。
    ・声がかすれる場合には、内喉頭筋または声帯粘膜の問題により声門が充分閉じていないことが推定されます。声門閉鎖が広すぎると、発声時に呼気を損失してしまうので、息も続きません。また、呼気が弱い場合にも、声がかすれたり、弱々しい声になったりします。

     ・このような方は、まず呼気筋を鍛える筋力トレーニングをして、声帯が閉じやすい状態を作ります。

    ・強い息が出るとベルヌーイ効果で声門閉鎖が促進されます。かすれ声の原因が声門閉鎖にある場合でも、息の力が弱い場合でも、ベルヌーイ効果による改善が見込めます(ベルヌーイ効果とは水や空気などの流体が流れると、その流線上で圧が低下し物が引きつけられる現象です)。

    ・その上で喉頭筋の筋力トレーニングを行い、声門閉鎖がしっかりできるような力をつけるとよいでしょう。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

     

    エクセサイズ D

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    過緊張タイプで声がつまる・こもる・通らない方|アセスメント結果

               


    呼吸筋と声道・喉頭筋をほぐしましょう

     

    ・このタイプの方は、喉頭筋に力が入りすぎていて声がつまる感じがしたり、喉頭から舌にかけての筋が硬くなっていて声道が狭くなっているために、こもる・通らない声になっていることが多いのです。

    ・喉頭に過剰な筋緊張がみられると、声が詰まったり、絞り出すような苦しそうな声になったりします。

    ・粗造声(ガラガラ声)、気息声(かすれ声)、努力声(喉詰め声)などの嗄声が混じることもあります。

    ・その他に声の高さの上昇・裏返り(翻転)、あるいは声量低下、場合によっては声が全く出ず、ささやくような声になってしまうこともあります。
    ・過緊張が生じている筋は声門を動かす内喉頭筋のみの場合もありますが、喉頭全体に及んでいる場合や舌を含む声道全体に及んでいる場合、そして身体全体が過緊張になっている場合もあります。
    ・喉頭が過剰な筋緊張状態になる原因としては、脳血管疾患による痙性麻痺のために生じた筋緊張亢進の場合や、廃用・萎縮による筋の柔軟性低下の場合、必要以上に力の入った無理な発声が習慣化された場合など、色々なケースが挙げられます。こうした声門・喉頭・声道の過緊張は、脳血管疾患・廃用症候群などではよくみられる現象です。
    ・声門に問題がなくても、呼気不足による声量低下を補うため無理に声を出そうとした結果、過緊張となっている場合もあります。

    ・このような方は、まずストレッチで呼気筋をほぐし、喉頭筋と声道への負担を減らすことが有効です。 強い息が出るとベルヌーイ効果で声門閉鎖が促進されますので、力を入れずに声門閉鎖しやすくなります(ベルヌーイ効果とは水や空気などの流体が流れると、その流線上で圧が低下し物が引きつけられる現象です)。

    ・その上で声がつまる方は喉頭筋をほぐすエクセサイズ、声がこもる・通らない方は声道をほぐすエクセサイズをするとよいでしょう。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

     ・なお、特定の言葉・発音・場面で声がつまる方は、この本で想定している範囲外の原因である可能性があります。お近くの言語聴覚士のいる病院の耳鼻咽喉科などの専門機関にご相談下さい。

     → 日本言語聴覚士協会サイト施設情報検索

     

     

    エクセサイズ E

               

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    過緊張タイプで声が続かない方|アセスメント結果

               

     

    呼吸筋と喉頭筋をほぐしてから、 呼気筋を鍛えましょう

     

    ・このタイプの方は、呼吸筋と喉頭筋が硬く持久力も乏しいために長い声が出せなくなっていることが多いのです。

    ・発声持続時間が低下すると、ひと息で喋れる言葉が短くなったり、話の途中で頻繁に息継ぎを要する、というようなことが起こります。

    ・発声持続時間を長く保つためには吸気筋が充分に働いて大きく息が吸えていること、そして呼気筋が持続的に働いて息が長く吐けることが必要です。
    ・しかも声帯を振動させられるだけの強さを持たせながら、一定時間同じような圧力で呼気を出し続ねばなりません。そのためにはアクセルとブレーキを調整するように吸気筋と呼吸筋を協調させて呼気をコントロールすることが必要です。これがうまくできないと息が一気に出てしまいます。
    ・そして声門も適度に閉鎖されていなければ長く声は出せません。もし声門閉鎖をした声帯に大きく隙間があれば、発声時に呼気を損失してしまうため長く声を出せなくなるでしょう。この場合は声に息が混じる気息声として聞こえます。
    ・反対に声門閉鎖が過剰な場合は喉詰めのような声となってしまうためやはり声は長続きしません。この場合は声が詰まったり苦しそうな声として聴こえます。
    ・この他に内喉頭筋に声門を閉じ続ける筋持続力が足りない場合も長く声を続けられなくなります。
    ・このような呼吸筋の問題や声門・喉頭・声道の過緊張も脳血管疾患・廃用症候群等に伴う発声の問題では非常によくみられます。

    ・このような方は、まずストレッチで呼気筋と喉頭筋をほぐすことが必要です。

     ・その上で呼気筋の持久力を鍛える筋力トレーニングをするとよいでしょう。

    ・声のかすれもある方はエクセサイズCを先に行って下さい。

    ・声がつまる・こもる・通らない感じもある方はエクセサイズEを先に行って下さい。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

     

    エクセサイズ F

               

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    低緊張タイプで声が続かない方|アセスメント結果

               

     

    呼気筋と喉頭筋を鍛えましょう

     

    ・過緊張でないのに長い声が出せないのは、呼吸筋と喉頭筋の筋力・持久力が不充分であることが原因と考えられます。

    ・発声持続時間が低下すると、ひと息で喋れる言葉が短くなったり、話の途中で頻繁に息継ぎを要する、というようなことが起こります。

    ・発声持続時間を長く保つためには吸気筋が充分に働いて大きく息が吸えていること、そして呼気筋が持続的に働いて息が長く吐けることが必要です。
    ・しかも声帯を振動させられるだけの強さを持たせながら、一定時間同じような圧力で呼気を出し続ねばなりません。そのためにはアクセルとブレーキを調整するように吸気筋と呼吸筋を協調させて呼気をコントロールすることが必要です。これがうまくできないと息が一気に出てしまいます。

    ・そして声門も適度に閉鎖されていなければ長く声は出せません。もし声門閉鎖をした声帯に大きく隙間があれば、発声時に呼気を損失してしまうため長く声を出せなくなるでしょう。この場合は声に息が混じる気息声として聞こえます。

    ・この他に内喉頭筋に声門を閉じ続ける筋持続力が足りない場合も長く声を続けられなくなるでしょう。

    ・このような方は、呼気筋と喉頭筋を鍛える筋力・持久力トレーニングをするとよいでしょう。

    ・声のかすれもある方はエクセサイズDを先に行って下さい。

    ・続いてエクセサイズへ進んで下さい。

     

     

    エクセサイズ G

               

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